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6. いちごミルク飴 一花さま

黒沼と、二人で歩く帰り道。
もう少し一緒に居たいな、なんて、たまには公園に寄り道してみたりする。

何をするでもないけれど、誘うと黒沼は頬を少しだけピンクに染めて、小さくコクリと頷いてくれる。
同じ気持ちで居てくれてるのかなって、すごくすごく嬉しくなるんだ。


こうして一緒に帰ることが出来るのも、実はそんなに数多くない。
なぜってそれは、黒沼には二人のガーディアンがついてるし、俺も、どうしても寝坊してしまったら自転車を使うから。

手を握ったことも、キスしたことさえあるんだけど、やっぱりこうして隣を歩くだけで幸せだなって思うんだ。

「なんか小腹空いたなー」

公園のベンチに二人腰掛けて、何とは無しに、俺は言う。
今日の昼に食べたのがパンだったからかな、なんかかるーく食べたい気分。

「……あっ、私、飴で良ければ持ってたと思う……!」
「マジで?ちょーだいっ」

早速鞄を探ってくれる黒沼。
いつでも準備が良いんだよなー、俺の『彼女』!なんちゃって!

「あ……残り二つしかなかったみたい……風早くん、どっちがいいかな?」

両方でもいいよ、と差し出した黒沼の手の平には、苺味の飴と、ミルク味の飴。

「んー……じゃあこっち!」

どっちでも良かったんだけど、何となく苺の方に手を伸ばした。
ミルクは黒沼が食べてよ、と言葉を添えて。

「あ、うまい」

舌の上で飴を転がすと、甘酸っぱさが口に広がる。
黒沼も、包みを開けて飴を口に入れていた。

良かった、と笑う黒沼は、すごく可愛い。

「そういえば、苺ミルク飴っていうのもあるよね」

と、黒沼が言うと、俺の頭に定番な飴の包みが浮かぶ。
白地に苺のマークが描かれた、中には三角でピンク色の飴が入ってるやつ。
どこかのロングセラー商品だったと思う。

「何だか食べたくなって来ちゃったな。次に買うなら、それにしようかな……」

なんて黒沼が言うから、俺の目は黒沼の口に釘付けになる。
別に、いつもそういうことを考えているんじゃないんだけど、浮かんでしまった邪まな想い。

「……今だって、食べられるよ」
「え……?」

不思議そうに俺を見上げた黒沼の頬に手を添える。
そのまま顔を寄せると、黒沼の承諾も得ずにその唇を奪った。

「……んっ!」

お互いの舐める飴を交換するように、俺は舌も忍ばせてそこを味わう。
口に広がるのは、甘酸っぱい苺と、甘いミルクがちょうどよく混ざった優しい味。

コロコロと何度か飴を転がせて、苺の飴を舌に乗せてからキスを終えた。
味がまた、甘酸っぱい苺だけのものになる。

黒沼は何が起こったのかわからないような顔を苺みたいに真っ赤に染めていた。

「ね?苺ミルク飴!」

悪びれもせずにそう言うと、黒沼の顔はさらに赤くなった。

「……あっ……味なんて……わからなかった、よ……っ」
「……そう?」

わー!と声を立てながら、黒沼は両手を頬に添える。
火照った頬を冷ますためだと思う。

「だっ、だって……!びっくりして……それに、恥ずかしくて……っ!」
「じゃ、もう一回食べる?」

「……ええっ!?」

見開いた目をこちらに向ける黒沼に、俺はもう一度問い掛ける。

「どうする?食べる?食べない?」

俺はどっちでもいいよ、なんて、心にもないことを口にして黒沼をじっと観察する。
ひとしきりうろたえた後、黒沼はその小さな口を開いた。

「…………食べる……」

その言葉を合図にして、俺達はまたふかく口づけを交わす。

二人で作られた、苺ミルクの飴がなくなるまでずっと――……



おわり




この作品を読む前に、一花さんこと一ねぇから
「はるちゃんとシンクロしてるかも」なーんていうんですよ。
で、私の考えが
①苺飴とミルク飴をミックス!んでいちごみるく~
と、
苺の様な乳房に、ミルクのような(ごにょごにょ)をかける(裏表現バッチしなので反転)
でして!!

…やっぱり①の前者でした(爆)
でもでもでも!読んじゃたらすごーいよくって!
「味なんて分からないよ」
というエロスな爽子の発言に湯気がでそうでした!
そして気づいたらそれを電動力に執筆!
絵書いちゃって絵書いちゃって書きまくっちゃって!!!
凄い原動力をいただきました!
ありがとうございます~(ふかぶか)

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