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12.チェリー ぴろろんさま

とある夜、珍しく部屋に流れる音の洪水。





◇◇◇

「う、歌う?」「銀恋なら」

あの時は風早くんに無理して銀恋デュエットしてもらったけれど。
今度は風早くんに御迷惑をかけないようにして、また一緒に歌えたらなあ。

なんて思って、あやねちゃんにちょっと前に流行った歌を集めたCDを貸してもらったのです。

いろんな曲を聴きながら、「この曲だったら歌えるかなあ」とか「これは難しいかも」なんて思いを巡らせるのも楽しい。






あ。この曲何だかとても楽しそうで好きかも。

軽快で爽やかなリズムの曲は、恋を自覚した女の子の歌。

貴方はまだ気づいてはいないけれど。
私はあなたに恋をしたみたい。
たくさんの星が見える夜空に願いを込める。
どうかあなたへのメッセージが届きますように、って。

ロマンティックな歌詞は、この間まで私もしていたことと同じよう。
私も。星空を見上げては「風早くんにこの気持ちが伝わったらいいのに」って何度も思った。

気が付いたら何度も繰り返し聴いてしまったその曲。
うん。覚えるのはまずはこの曲にしようっと。



◇◇◇

黒沼とデュエットできるなんて。夢、みたいだ!

だけど。
銀恋?居酒屋?
俺、黒沼の挙げた曲名が何一つわかんなくて。


結局デュエットした曲だって、黒沼が小声で教えてくれたんだもんな。

またカラオケに黒沼と行くチャンスがあったら、その時も黒沼と一緒に歌いたい。
だから・・・・・

少しだけ昔の曲でいいの、ないかな?


リビングにあるCDラックを漁ってたら、おやじが編集したその当時のベストCDが出てきたから
一先ずそれを聴いてみることにした。
わー!この曲すげー懐かしい!
思わず歌詞を口ずさむ。
・・・・・・・・なんかこの曲、良くない?

キミを愛してる、って口にするたびに。
いいや、ただそう思うだけで。
ほんのちょっと、だけど、何だかとても強くなれるような気がするんだよ?


うん!わかる!
黒沼の事が好きだ、って思うたびに自分の事が誇らしくなって。
黒沼の事を大事に思う自分が、ほんのちょっぴり大人になったみたいで。

俺にも守りたいって思う人が出来たんだ、って叫びたくなる。


俺がまだ幼稚園に入るかどうか、って頃に流行ったこの曲だったら。
もしかしたら、黒沼も知ってるんじゃないかなあ。


◇◇◇


翌日は土曜日。
2人で向かった先は、隣の町に最近出来たばかりの喫茶店。
美味しそうなケーキのメニューに目を奪われた2人が最終的に決めたもの。



それは赤い果実がたっぷりと入った、美味しそうなタルト。


お互いが頼んだものが同じだったことに喜びつつ
2人が
「昨日聴いてた曲の名前と同じだったから、なんて・・・私(俺)、単純?」
と思っている事は相手には内緒。







お互いの事知ろうとして背伸びして。
でもやっぱり辿り着く事は同じなんですよね。
そういう部分に凄いキュンキュンきちゃいましたW
あぁ。風早と爽子ってそんなかんじだよなぁって。
でも辿り着いたときは恥ずかしくって目をそらしちゃう、なんて!!
凄いなんかはたから見たらバカップルWWWW
第3者になりたいです。

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