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33.入浴剤 雪奈さま

☆~~☆~~☆~~☆~~☆



♪千鶴Side



目の前に広がるカラフルな陳列棚に思わずため息をついた。


「ため息つくと幸せ逃げるって言ってなかったっけ?」


「や、やのちんっ。
今のはため息じゃないの!」


「じゃあ、なんだって言うの?」


「……………………いいのかな?
あたしがこんな似合わないお店入って……」


あやねと、龍の家で遊ぶ時のための買い出しに来たはずなのに
最近有名のガールズ雑貨店に連れ込まれた、この状況に不満の声をあげた。


「何を気にしてるのかと思えばそんなこと?
彼氏持ちのあんたが気にすることじゃないよ。
龍のために可愛くなりたいんでしょ?」


「うん…、だけど今さら色気づいたらなにか違和感みたいな……」


やのちん。
可愛くなりたいけど、今さらそんなことしたら恥ずかしいよ。


あたしは徹ばっか見てて、龍にはケンカふっかけるだけで
きっと…………






あたしの小さい時の印象なんて最悪なんだ。






「女の子はね、好きな人ができると可愛くなりたいって思うの。
それって普通でしょ?」


「でも…っ、龍は」


「正月楽しみにして、ミニスカはくって騒いでいたちづと
今のちづは違うの?
恋してるってことには変わらないでしょ?
好きなら、幼なじみだろうと関係ないでしょ」


「…っ」


言われてみればそんな気がして
龍に告白された時の嬉しさと
隣にいてほしい、好きだ、と実感した時のことを思い出した。


「とりあえず、手始めにこれ使ってみなよ」


そう言ってあやねが差し出したのは、いちごの入浴剤だった。


「あ、うん。
…………………………………………って
やのちん、これは何!?」


千鶴がわななく指でさした先には

『いちごの匂いで彼を誘惑しちゃえ! キスしたくなる匂いの入浴剤』

の文字…、


「まぁ、半分はギャグで
半分はそんな勢いも必要かなと思って」


「じょ…冗談じゃないっ!!」


「ん? 龍とキスしたくないの??」


「や…………やのちぃぃん」


あまりこういう話は得意ではない千鶴は
あやねの直球的な言葉に卒倒しそうになる。


「全くそうゆうの考えないの?」


「少し……なら、ほんの…少しなら考えたり考えなかったり…」


「ふうん。
ま、これは売り文句だと思うからホントにそうなるわけでもなさそうだし、
少しでもそんな気持ちあるなら使ってみれば?」


「え、このあたしが…?」


「恋する女の子が彼を意識して、
いい匂い振りまいてナニが悪いのよ?」


「……、」


「今度、龍ん家行く時にそれ使ってから行きなよ!」


「……う、うん」


ホントは興味があるのに
意地を張ってか少し嫌そうに千鶴が頷く。


ホントはずっと可愛くなりたいと思ってた、
心の奥の奥の奥で。


だけど、急に変わった自分を
幼なじみは、恋人は、
どう思うのか気になる。


背伸びをした自分を困った目で見ている光景が
チラつくよ…………。


ねぇ、龍。
今さらだけど、龍のために可愛くなっていい?






♪龍Side



犬の遠吠えが似合うような
月のキレイ夜だった。


「これは……いったい…」


龍は思わず呟いた。


風早と爽子のおめでとう会と言っておきながら
今日はいつもとなんら変わらない騒いで、ラーメンを食べると言うパターンだった。


大切な千鶴との記念日なのに、と普段すぎる今日に少々不満の龍だったが、
さっきまでいた風早、爽子、あやねがこつ然と消えたことに驚いた。


「千鶴、しょーた達は?」


「コンビニ……」


「何も3人で行くことなかったんじゃねぇの?」


自分が物を片しに階下に行っている間に勝手に話が進み、
千鶴といきなり2人きりにされ眉間に皺をよせた。


今日に不満はあったが、
いざ、2人きりにされると風早とのあの朝の会話が思い出されて
意識せずにはいられなかった。

「風早に気遣われたみたい…
それでみんなコンビニに」


「しょーたのヤロー…。
マジで止まんないって……」


「ん? 龍?」


「あ、いや何でもない。
てか、千鶴に『気遣われてる』とかわかるもんなんだ」


2人きりになったせいか
緊張でガチガチに固まってる千鶴にからかいの言葉をワザと言った。


「あー! またバカにしてんな!
鋭くはないかもしんないけど、それくらいはわかる」


「はは、俺が悪かったよ」


予想通りの素直な反応をした千鶴が愛おしく感じ、
千鶴の頭に手をポンッと乗せた。


「こ…っ、子ども扱いすんなよっ」


照れて憎まれ口をたたく千鶴に龍はふっと微笑み、
2人の間に言葉を落とした。


「千鶴の髪濡れてる。
風呂入ってきたの?」


「う、うん!? そ、そそそそうだよ」


明らかに動揺した、千鶴に困った目を向けた。


「いちごの匂い……?
いい匂いだな」


「りゅ、龍あのね、
実は龍のためにいちごの匂いする入浴剤入れたお風呂に入ってきたの……」


「?」


「あ、あたしね……そっその
今さらだけどさ、
可愛くなりたいんだ」


「今さらって…?」


「今まで散々ケンカふっかけて
徹ばっかで………………実を言うとちゃんと龍のこと見てなくて。
やっと気持ちに気づいて。
散々、迷惑かけてきて可愛い子ぶるなんて、変かもしれないけど。
す、好き…………だい…大好きだからさ。
やっぱ可愛くしてたいんだよ…っ」


一旦千鶴はそこで言葉を切り、
目線を少し龍から外した。






「メイクとかしたら笑わないで、真剣に可愛いって思ってくれる?」






「何それ?」


ハニカみながらそんなことを言う千鶴が可愛い。


「…えっ……?」


「俺に襲えって言ってるの、それ?」


あまり、龍の言ったことを理解できてない千鶴が戸惑いの色を見せた。


「え、え、えっ!? 龍? 襲うって何? え? は? えっ、えっ………………………………………………」


千鶴の騒がしい声がピタリとやんで、
龍の部屋に沈黙が落ちた。


いつもより近いところにある千鶴の目を龍は見た。
唇に息がかかるほど近くで。


「俺は、これくらい千鶴のこと好きだよ。
今も充分可愛いと思ってる」


いちごの匂いがする千鶴の髪に唇をよせ
耳元で龍は囁いた。


「千鶴、可愛い…………好きだよ」


自分でも似合わないな、と思うセリフが口から滑り出た。


「でも、さっき困った目してたよ?」


「あ? そんな顔した?」


いきなり2人きりにされた戸惑いと
『風呂入ってきたの?』という質問に対しての千鶴の激しい動揺を不思議思った龍の顔を千鶴は言ってるのだろう。


「俺はよくわかんないけど?」


「だって、だって…………んっ……………………」


「悪いけどもう黙ってて。
何も言わなくていいから。
千鶴が好き。可愛いと思ってる。
それだけじゃダメか?」


真剣に問いただされて、千鶴は首を横に振った。


「ダメなわけないじゃん。
……龍、もっと……き…キスして……?」


また静かに龍と千鶴の唇が重なった。


「大好き」 「俺も…好き」


「龍も大好きって言ってよー」


「嫌だ…恥ずかしい……」


「えぇ、ケチだっ………………」


最後の言葉は言わせてやらずに龍はまた唇を重ねた。


「これっくらい好き」


ハニカミながら自分なりの精一杯の
『大好き』を変化球で言った。

「野球馬鹿野郎…っ」


それに気づいた千鶴が笑う。


「うるせー、直球も投げられるっつうの」








「千鶴……………………
だ…、大好き」







end...

☆~~☆~~☆~~☆~~☆







うぉぉぉぉっ!
龍Xちづでこんな萌えたの初かもしんないっ!
普段ベリカップルしかみないのでWww
なんだこれWwwちづが可愛過ぎる謎っ!!
あやねからからかわれて、すごい動揺したり、可愛くなりたいけど普段の自分を考えたらどう変化をしたらいいか
わからないっていう不器用さがたまらんWwww
見ながらニヤニヤニヤニヤ…
野球に例えるのもしゅてきでWww
うわーWww
ホントにありがとですーーWwww

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