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あなたに伝えたいの 3(雪奈さま)

続きです^^




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『あなたに伝えたいの』♯3


♪くるみSide


「風早って、好きな子いるのかなー…」

そっと呟いてみたが、その質問は誰にも聞こえなかった。

誰にでも優しい風早が
誰か、
一人を

特別に想う。


風早だって一人のふつうの男の子。

好きな子がいたって不思議じゃない…。


そう思った瞬間、
楽しげに笑う風早と爽子が並んで歩いてる…
という映像が見えた。

《だからって何で爽子ちゃんなの…!?
爽子ちゃんに負けるわけない。
わたしになくて、爽子ちゃんにあるものなんて――》


――風早くんが好き――


《…素直さ?
わたしにそれが足りないって言うの?》

わたしの方がかわいい。

わたしの方が友達だってたくさんいる。

わたしの方が風早を見てきた。

わたしの方が風早を好き。

わたしの方が――…


何で、わたしより爽子ちゃんの方がいいの?

ねぇ、風早?
素直な女子なんてほとんどいないんだよ。
みんな、必死で。
みんな、男子の目を惹きたがってる。

わたしだって頑張ってきた。
誰よりも。爽子ちゃんよりも。

「ね、風早」

隣に走ってまで来てくれた風早にくるみは笑いかけた。

「ん、何?」

「……っ」

くるみは見てしまった。

風早が爽子を見ているのを……
あやねとしゃべっている5m先の爽子を風早は見ている。

そして、千鶴が窓から身を乗り出しているのを
驚きの表情で見ている爽子を見て微笑んだ。

「風早っ!!」

くるみは風早の意識を爽子から自分へうつしたかった。

「…………あ、ごめっ。
今何て?」


わたしは風早の隣にいるの。

爽子ちゃんは風早の5m先にいるの。

なのに、
風早はわたしじゃなく爽子ちゃんを見ている。


距離は……わたしの方が近いのに。


ずっと、ずっと、見てきた。

もしかしたら、距離なんて関係ないのかもしれない。

一生懸命、風早との距離を詰めてきた。
けど、風早が好きになってくれなきゃ――…



意味ないじゃん…っ



ちゃんと、伝えないと。
ちゃんと、正々堂々と風早を好きって言わないと。

もぅ、誰かを利用してくっつこうなんて無理なんだ。
周りが言ってたみたいに風早から告白してくれるなんて…
あるわけないし。

「風早は、好きな子いるの?」

聞いてはいけない気がした。
でも、聞かずにはいれなかった。

「えっ…、な、なに?
急に、どしたの、胡桃沢??」

「だ、か、ら、……好きな子いるの…?」

「く、胡桃沢……?
好きな子は……いる…けどさ。
急になに!?」

「もうすぐバレンタインだなあって思って。
聞いてみただけ」

「え、それだけ?
逆に聞くけど、胡桃沢は好きな人いるわけ?
チョコ渡すの?」


風早のばか。


「……いるよ。
すごく、すごーく好きな人。
バレンタインの日に告白するんだ」

「うまくいくといいな」

それはうまくいかないよ…。
だって風早が好きなんだもん。

風早はわたしを好きじゃないんでしょ?
今の会話でわかっちゃった。

でも、告白しようと思う。

わたしが好きなこと風早が知らないままなんて嫌……。
報われなくたって、幸せになれなくたって
風早に好きって伝えたい。

風早が何も知らないままなんて…
わたしが何もないふりのままなんて…

「風早も好きな子からチョコもらえるといいねっ!」

「うん…、………やべ。
なんか緊張してきたっ」

大丈夫だよ、
爽子ちゃんも風早が好きなんだから――

くるみは手をふって風早と別れ、
自分の教室に向かった。

去っていく、風早の背中に
今すぐ追いついて、もっと一緒にいたいのに

それをできない自分がいた。

これも爽子ちゃんと決定的に違うところかな…
とくるみは思った。

爽子ちゃんなら真っ直ぐ風早のところへ向かうだろうと…




♪風早Side


「うわぁぁっ」

風早は自室のベッドから転がり落ちた。

「……っ。
何、考えてるんだ俺!!!」

自分で自分にわけもわからずツッコミをいれた。

「なんで…、黒沼が……っ」

かああっと頬が赤くなるのが自分でもわかった。

風早はさっきから、ある妄想に赤面させられていた。



『か、風早くん…』

少し頬がピンク色に染まった爽子が
視線のやり場に困りながら風早を呼んだ。

まるで、風早くんを直視できません!みたいな感じで…

『黒沼、何?』

『あの…、これ』

そう言って差し出されたのは
ラッピングが可愛くほどこされたバレンタインのチョコだった。

『~~~~…っ』

爽子の差し出した物を見ようと視線を下ろすと
普段の爽子ではありえない露出度高めの服を着ているのを発見した。

《く、黒沼のミニスカ…っ!》

『風早くん、目つぶって…』

『え、黒沼?』

『……お願い…』

風早はイケナイ期待をしながら
目をつぶった。


しばらくすると甘い香りが鼻をかすめ、
口にチョコらしきものが入ってきた。

『おいしい…?』

期待していたのとは違うけれど
耳元でそう囁かれて、風早は顔が熱くなるのがわかった。

『お、お…いしいよ』

《とゆーか、俺は何を期待してるんだ…っ!》

『黒沼…、』

風早は爽子のミニスカに視線がいってしまう自分に
呆れながら爽子を呼んだ。

『はい』

うわ。やっべ………
黒沼かわいすぎる――

風早は爽子の腕をつかみ、ぐっと自分の方へ引いた。
爽子は簡単に風早の懐へ収まった。

そして…
爽子の唇に――…



「うわぁぁっ、妄想やめろ、俺っ!」

こんなことを考えながら
風早はバレンタインが来てほしいような、
ほしくないような心境だった。

「胡桃沢とあんな話したから
黒沼が頭から離れないってーの」

まさか、二人の女の子が自分をそれぞれ想い、
苦心してるのなんて微塵も考えずに……


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きゃーきゃーきゃー!!!
ミニスカ爽ちゃん!
きゃわー!ぜったい可愛いですよそれーー!
しかも Ku Chi U Tu Shi!!!
きゃわーーー!
なんだか最高の萌をいただいてしまった・・・!
もう本当ありがとうございます!
なんだか爽子チャンの太もも想像して鼻血でそうです(フキフキ)
ステキ作品感謝でーす!!


はる

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