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あなたに伝えたいの(雪奈さま)

雪奈さまより

風早×爽子
ちづちゃんは徹に失恋済み
です(^^



☆--☆--☆--☆--☆--☆--☆
あなたに伝えたいの
☆--☆--☆--☆--☆--☆--☆


[プロローグ]


♪くるみSide


中学の時からずっと好きだった――……。

風早 翔太

あなたに好きって伝えようと思うの。


いろんな手を使って風早に彼女ができないようにしてた。
バカな女子たちに
『みんなの風早協定』
なんてアホらしい協定も結ばせた。


だけど。


気付いてしまったの…

どんなにわたしが可愛くたって、
どんなに周りが応援ムードであったとしても。

このままじゃ、風早はわたしを見てくれない。

わたしがやってたのは、ただ風早に悪い虫が付かないようにしてただけ。
風早の目がわたしに向いたわけじゃない。
わたしの恋が叶うわけじゃない――。


だから、告白しようと思う。
2月14日。
バレンタインの日。

わたしは――胡桃沢 梅は
風早 翔太に告白します。




♪爽子Side


風早くん。

あなたから目がはなせません。


最初は憧れでした。
眩しくて、風早くんみたいになりたいと思っていました。

私の名前をフルネームで呼んでくれた

――黒沼 爽子でしょ――

あの時の
ドキドキは

きっと憧れの始まりの音であったと思いました。


でも、それは違くて。


ちゃんと、

恋愛感情で、

風早くんが好きです。


うまく説明はできないけれど、
好き――…

あの時の、ドキドキは
恋が始まる時の音でした。




[あなたを想って]


♪爽子Side


「爽子」

矢野 あやねが雪の中、前を歩く爽子に声をかけた。

「あ、あやねちゃん!
おはよう!!
今日は早いんだね」

「ん、まあね。
ちづが早く学校に来いって言うもんだからさ」

「あれ…? あやねちゃんも、ちづちゃんに?
私も昨日、メールがきて。
相談がある!って」

爽子は昨日、千鶴からきたメールを思い出し、ふっと微笑んだ。

爽子にとって友達からのメールは嬉しくてしょうがないのだ。
しかも、それが相談がある!という大事なメールであればあるほど…

「ったく、相談くらいなら放課後にしてほしいよ。
早起きは肌に悪いのよ?」

あやねがボヤキながら爽子の横を歩く。
台詞とは裏腹に顔は少しも嫌そうではなかった。

《あやねちゃんも、ちづちゃんが大事なんだね》

初めてできた友達、あやねと千鶴。
三人はとても仲良し。

「爽子ぉー、やのちぃーん!!」

声のする方を見ると、校舎の窓から身を乗り出して
こちらに手を振っている千鶴が見えた。

「げっ、もう学校来てる!
いったい何で朝からあんなに元気なのよ?」

あまりのパワフルさに二人は圧倒され

「ちづちゃん、何に悩んでんだろ…?」

「さあ? ラーメンとかのことじゃない?」

こう言った。




♪くるみSide


くるみは小さくため息をついた。

「はぁ…」

ため息の理由はもちろん風早のことだ。

いざ、告白しようと思うと
「フラれて、前みたいに風早としゃべれなくなったらどうしよう」と考えてしまう。

《それもこれも、みんな爽子ちゃんのせいよ。
あのまま行けばわたしは風早と――》

そこまで考えて、くるみは頭をぶんぶんと振った。

告白しようと思うきっかけをくれたのは
他でもない爽子だった。

――風早くんが好き――

そう爽子の口から聞いた時、
くるみは計り知れない、言いようのない焦りに追いたてられた。

いつも、自分の計画はうまくいき、
まさか風早が誰かにとられるとは思ってもいなかった。

《なのに、この焦りは…?》

そしてくるみは1つの答えにたどり着いた。

――…爽子が真っ直ぐだから。

誰かを蹴落としてまで、風早を自分の物にしようとすることは絶対にない。

純粋に、ただ風早を好きと爽子が言うから。

真っ直ぐな言葉は何よりも心に響く。

それは身をもって体験した。
あの日、中学生の風早の言葉で。

くるみには風早に素直に好きと伝える自信がなかった。

容姿には自信がある。
風早に好感を持たれてるという自信もある。

だけど。
今までの自分を捨てて、素直な言葉を
口にする自信がない。

「はぁ…」

それを考えると気が重い。

まさかとは思うが、自分が爽子に負けるかもしれないと
不安を抱えている。

「胡桃沢っ!」

「か、風早…っ。おはよ」

「おはよ。
途中で胡桃沢見つけたから走って来ちゃった」

くるみの大好きな笑顔で風早は笑った。
白い息を吐いて、頬を真っ赤にして。

《走って来てくれたの……?》

嬉しさと同時に胸のはじっこが痛む。

「胡桃沢元気なさそうだったし。
さっきため息ついてたから。
何か悩みごと? 俺でよければ聞くけど?」

風早…。

さっきのため息も見てたの?

何で、わたしをそんなに見てるの?
優しいの?

人をこんなに好きにさせるの?

あのね、
悩みの原因は風早なんだよ――…。

そう言えるわけもなく

「ううん、何でもないよ」

くるみは得意の笑顔を作った





――――――――――――――――
2へ続く⇒

コレ実は続き物なんですよー!
なんだかあちこちでいろんな気持ちが交差しててすごくきになります(><!
しかーも好きな子に気になる行動をしちゃう罪男風早!
憎い~~(笑)

続きへGO!です(^^

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