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Love is being stupid together3

はるVER.



沼は何かを隠していて、それ位とうに分かっていたのになかなか聞き出せない自分がいた。

【Love is being stupid together3】

2月に入り、黒沼の顔の血の気が薄い気がしてならない。
目を見たら、隈も居座っている様だし…
どうしたんだろって思ったけど、聞かなきゃ気が済まない性分だからここは訪ねて見ることにした。
「黒沼…最近何かあった?」
夕暮れの帰り道、自転車を手で押しながら隣にいる黒沼に訪ねた。
一瞬驚いた後、言葉の意味が分かった様に黒沼はハッとした。
「あ!えっと…特に、何もないよ?」
「でも目の下に隈できてるし…」
的確に聞いてみると黒沼はもっとビックリしていた。
「そっか!今朝あやねちゃんにしてもらった化粧落ちちゃったんだ…。隈、見えちゃうねっ。怖い思いさせてすみません」

え?そこなの?

いつも少しズレてる彼女。
その返答に拍子抜けしてしまった。
「いや、違うんだけど…」
俺が 曖昧な言い方してるから悪いんだよな、と首を傾げている彼女に言い直すことにした。
「だから…最近、寝てる?」
「実は…夜更かしばかりしてしまって。あやねちゃんには美容に悪いって言われるんですが」
―――――成る程。

理由が分かって頷く。
でも…その原因が分からない。

「何でまた夜更かしなんて?」
彼女の性格をかんがえれば規則正しい生活をおこなっている風なのに、と不思議に思う。
するの黒沼は丁寧にこう告げた。
「ごめんね、その理由はまだ言えないのだけれど…でも、言える時になったらきちんと言うので」
夕日に照らされたその顔は何だか楽しそうな、何かを期待して居るような嬉しいと言った顔。
また彼女の生活を色づける素敵な事が起こっているのかと思ったら、聞くに聞けない。
「何か…すっげー気になる」
「ご、ごめんね」
「でも話してくれるなら待つよ」
「うん!待っててねっ。喜んでもらえる様に頑張るので」
どうやらそれは聞いたら俺が心配するよりも喜ぶようなことなのかな。
ちょっと楽しみかも…。
「でも、無理だけはしないでよねっ。」
「はい…きをつけます」
「ははっ」

自粛した黒沼が何だか可愛くてちょっと吹き出してしまった。
「所で…風早くんは、甘いのと甘さ控えめなのはどっちが好きかなぁ」
「え!?何唐突にっ。でも…うーん。しいていうなら甘さ控えめかな甘過ぎなのはあんまり好きじゃないかも」
あ、お菓子の話しだよね、ってきいたら頷いて黒沼は参考になりますって答えた。
まだその意味は分からないけど黒沼が何かを秘密にしているのは確かで。
どんなサプライズが待っているのかと思うとワクワクして仕方なかった。








「ビターチョコレートケーキ、なんてどうかな…」
昼食時、女三人で中庭で弁当をつつき合っていたら唐突に爽子がそんな事を言だした。
何事かと思ったら手には先日見せてもらったチョコレートの本。
そこには爽子が今口にしたとおりのモノがあった。
「うわー、旨そうじゃんっ」
「何?もしかして風早に渡すバレンタインデーのお菓子決めたの?」
本に釘付けなちづの隣で私は聞いてみた。
すると爽子は顔を真っ赤にしていて。
「う、うん。風早くん甘すぎるのは苦手みたいなので…これならビターチョコを使うし、あまり甘くないかなって」
「ふーんいいをんじゃな~い?」
「あ、ありがとうっ」
「ねえねえ爽子~、それってもちろん私のもあるの~?」
「も、勿論!2人とも受け取ってほしいな」
「当たり前じゃない」
「やっりー!」
そっか、だからなのね。
隈がなくなった理由も何をあげるか、何を作るか決めたから決めたから…か。
爽子は凄く楽しそうで笑顔だからわ、こっちまで嬉しくなってくる。
「風早、喜んでくれると良いね」
私は自然と爽子の腕に自分の腕を絡ませる。
「う、うんっ」
花のように笑う笑顔。
その理由があいつだなんてのはちょっと気に入らないけど…
「あー!矢野ちんズルい~!あたしもあたしもっ」
「ひゃっ!えへへ…なんか嬉しいな」

…まぁこの子が幸せそうならいっか。


「ねえ爽子、じゃぁ今日の放課後早速材料買いに良こっか」
「う、うんっ」
私たちは女同士で楽しめばいいんだしねっ。





20090126



コンナカンジデ。区切りがいいかなともおもい。
次任せました!



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