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Love is being stupid together 1

はるver.
カレンダーに×をつけていき、今日が2月4日だと知る。
同時に、暦の上では春がやってくる立春だと言う事も。

「だから、かな…」

私は×を付けるために出していたペンを両手で握った。

こんなにウキウキしてしまうのは春がやってきたかもしれない、だなんて日付の所為にしながら、一週間後に控えた14日の欄を見た。

其処には記しは付けていないけれど、誰ぞが決めたのかバレンタインデーなんて行事が印字されている。

「今年は、あげてもいいんだ」

同じクラスの風早くんと公認カップルになって、半年がたった。
去年は下心が有りすぎて渡せなかったけど…今年はあげてもいいんだって思ったら
顔が緩んで仕方なくて。
私は机に置いていたお菓子の本に手を伸ばして、彼は何だったら食べてくれるか、好みは何かなと沢山の妄想に耽りながら…

気付いたら、眠りについていた。








朝。

教室に入って、机に座ると何だかウトウトする。

あ、もう少しで…寝ちゃいそう

そんなときに、後ろからポンと肩を叩かれた。

「おっはよー爽っ!」
「あ。ちづちゃん…おはよ~」
「うわっ!爽子のその顔久々みた!」
どしたの!?と叫ぶちづちゃんの横で、同様にあやねちゃんも驚いていた。
「爽子…あんた目の下に隈ができてんじゃないのっ」
あやねちゃんはそう言いながら鏡から可愛らしい鏡を出してくれて、自分で確認すると確かに目の下には青白いモノが居座ってる事に気づいた。
どうやらこの隈の所為で、朝から陰気な顔をしていたらしく、ちづちゃんやあやねちゃんを驚かせてしまったらしい…

「ちょっとそのままじゃ不味いわね…」

次に鞄からポーチをだすと、何やらファンデーションらしきものを取り出すあやねちゃん。

「爽子、隈隠してあげるからこっち向いて」

言われるままにすると、目の下に液体を塗られ、指でポンポンとたたかれる。
それはコンシーラだと悟ると、まだ時間があるわねとあやねちゃんは更なる道具をポーチから取り出した。

「はい、目線上ね~。閉じちゃダメよ」
「はっ、はいっ」

私は目を凝らしながら、上を向いた。
まるで大晦日の時に2人がくれたプレゼントのデジャヴだなって思ったときには、「はい、終わり」って声がして、鏡をみると
怖い印象を与えていた隈はそこにはなくて、その代わり睫がその一本一本を主張するように太く長くなっていた。

「うわぁ…有り難う!」
「爽子は睫が綺麗に上がってるからマスカラつけやすいわ~」
私は施してくれた化粧をまじまじと見て感動していると、ちづちゃんが聞いてきた。

「にしても隈ができるなんて、夜更かしでもしてたの?」
「う、うん…お恥ずかしながら」

私は鞄から昨日就寝するまで目を通していた雑誌を鞄から取り出した。
「これを読んでまして…」
それはお菓子の本で、見出しには大きく…

「あ!バレンタインかーっ!」
ちづちゃんがそう分かるくらいに、“チョコレートでつくるお菓子”と、書かれていた。
私はコクコクと頷く。

「爽子今年は風早にあげるんでしょ?」
そう言うあやねちゃんの顔はニヤニヤして、なんだか嬉しそうで。
私は再び頷いた。

「うんっ」

今年は…
下心、含めても良いんだよね。
風早くんにあげてもいいんだ…

そう思えたら嬉しくて、心がホクホクしてくる。
何だかいいなぁ、なんて幸せな心境でいたら、
「あ、噂をしてたらお出ましね」
「え?」
あやねちゃんの声で私は後ろを振り向いた。

…あ。


そこには真田くんや城ノ内くんとかと楽しげに話しながらやってきた風早くんの姿。
その光景に暫し見つめていたからか、風早くんが私に気付いてこっちに来てくれた。

「おはよー黒沼!て言うか…なんか可愛くなってる!」、
「え!?」
「いや、黒沼は元から可愛いんだけど!いつもより増して…うん。すっごく、可愛い」

手の甲で口元を抑えながらそう言う姿に、風早くんの台詞に、体中の血液が沸々と沸騰してしまいそうで、急激に熱さを感じてしまう…

「そ、そんな可愛いだなんて」「ううん、すっごく可愛い!て言うか黒沼はいつも可愛いーもん」

なんだか風早くんの顔も赤いみたいで、私達は俯きあっていると

「あー、あっついあっつい」
「爽子をうーんと可愛くした私に感謝しなさいよっ」

あやねちゃんとちづちゃんが何だか呆れ顔でこっちを見ていた。
あー。何だかまだ顔が火照ってる…


手のひらをほっぺに当てて、直に熱を感じていたら風早くんはあやねちゃんに向かって言う。
「感謝するけど、黒沼がもっともっと可愛くなったら困るっ」
「えぇえっ!?こ、困るの?!」
「じゃなくてっ。黒沼がこれ以上可愛くなったら、他の男に見せたくなくなる…」
「あぁ!私化粧すると怖くなっちゃうもんねっ」

申し訳ないって思ってたら風早くんは「そうじゃなくて…」って、 片手で目元を覆ってしまった。
その横であやねちゃんが「あんたも大変ねー」なんて風早くんを茶化すように言ってるけど…
私は良く分からなくて、ちづちゃんを見たら

「爽はその天然さが可愛いんだよなー」

なんて笑って、頭を撫でられた。
何だか…何だか、私には分からないけど、みんな楽しそうだなって思う。
風早くん…
風早くんは、私がつくったお菓子を、食べてくれるかな…


そう思えるのは凄く幸せな事で、私も笑いながらその環にいた。



‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

こ、こんな感じではじまっちゃった一話目!!
私でいーんですかつむぎしゃんっっ!!!!
何だか次渡すのが恐れ多いですが…


えーい(汗)
わたしちゃいますっ(ぽーん)


因みに題名、Love is being stupid togetherの意味ですが
歴代のポール・ヴァレリーさんの名言でして。
意味は「恋は2人で一緒にばかになる事」
らしいです(ぷ)
なんだか2人らしいなっておもっちゃいましたW


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